日本行動計量学会は、計量的方法の適用を通じて人間行動を理解することを目指して、理論・方法の開発とその応用の両面からアプローチする研究者・実務家たちが集う場です。1969年8月に発足した「行動計量シンポジウム」が母体となり、1973年9月に設立されました。その後、活発に研究活動を行い、1984年8月には、日本学術会議の登録団体となりました。
学会員の専門分野は多岐にわたっており、広い意味での人間の行動に関する計量的方法の開発、およびその適用について、学際的・横断的な研究活動を行っています。
行動計量学の立場は、特定の手法や分野にとらわれずに、さまざまな専門分野の独自性を尊重しつつも、理論・応用の両面から、人間に関する共通の問題や共通の手法について議論し、人間の行動や社会現象に関する理解を深めようというものです。
計量的方法といえば、多変量解析を含む統計的データ解析が想起され、確かに我々の中心的な関心になっていますが、行動計量学は、統計的方法論だけを扱うものではありません。諸分野における行動現象に着目し、右図のような一連のプロセスすべてを重視します。このプロセスを通して人間行動を規定するメカニズムを解明し、広く人間に関する知識を構築し、社会・経済・文化・技術にわたる諸分野での問題の発見と解決に貢献することを目指します。
したがって、我々の目的は、以下の点にまとめられます。
学会の構成は,現在次のようになっています。これ以外にも必要に応じて刊行物委員会なども設けています。
大会(研究報告会)・総会の開催 : 年1回 | |
学会誌の刊行 和文誌「行動計量学」 : 年2号 欧文誌 “Behaviormetrika” : 年2号 |
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シンポジウムの開催 : 随時 | |
チュートリアルセミナー,春の合宿セミナー等の開催 : 随時 | |
会報「行動計量学会報」の発行 : 年4号 | |
メールニュースの送信 : 随時 | |
国際的な研究集会の共催・後援 | |
すぐれた研究の奨励(学会賞) |
詳細については,上記それぞれの右にあるリンクをクリックすれば,すべての情報を見ていただけますが,最近の学会活動のページでも,最近の研究・研究活動の様子をご覧いただけます。学会誌の「特集」,大会における企画(チュートリアルセミナー,特別講演,特別セッションなど),行動計量シンポジウム ,研究部会などのテーマやタイトルから,主なものを整理して示しています。また,本学会の刊行物委員会が企画し,会員が執筆した「行動計量学シリーズ」全13巻の 各号の書名も示していますので,どうぞ,ご覧ください。
学会員数は,2021年1月29日現在で,次の通りです。
正会員 | 763名(海外3名含む) |
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準会員(学生会員) | 101名 |
名誉会員 | 22名 |
シニア会員 | 35名 |
賛助会員(法人) | 23社 |
合計 | 944名 |