第27回春の合宿セミナー(2024年度)
WEB | https://spring27.peatix.com/ |
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日時 | 2025年3月28日(金)~ 3月30日(日) |
場所 | 東富士リサーチパーク内 TOTO 東富士研修所 オンライン・リアルタイム配信 (LIVE形式/復習オンデマンド配信あり) |
講師・実行委員 |
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講習内容
<タイトル>
見えないココロを測る:二値・多値データの潜在変数モデリングとその応用
<講師によるコース概要説明>
テストデータは2値(正答・誤答)からなり,そこから得られる情報を活用するための理論がテスト理論です。2値データは情報が限定的である反面,客観的な正誤の判断基準を提供できるため、得られる情報は社会的に高い価値を持ち,さまざまな応用可能性を持つモデルが数多く提案されています。また潜在的な「学力」を測定するという点では,心理学やマーケティングをはじめとする「見えない状態」を測定する技術の基礎であるとも言えます。
このセミナーでは,2値データ分析の基本である項目分析から始めます。項目分析は,各項目がどの程度有効であるかを評価するもので,テストの質を向上させ,テスト結果に基づく意思決定の助けになります。
項目反応理論は,さらに進んだ分析手法であり,個々のテスト項目の特性をモデル化し,受験者の能力や特性を高い精度で推定するための強力なツールです。これらの手法を2値から多値(5段階評価など)に展開した応用モデルも提案されています。これらの知識を身につけることで,より複雑なデータセットや,一般的な調査分析のシーンでも扱えるスキルを習得できます。
さらに,テスト理論を基にした潜在ランク理論やバイクラスタリングモデルは,新たな視点からデータ内のパターンを発見するのに有効です。これは受験者を隠れたクラスに分類するだけでなく,調査項目も同時に分類することを可能にします。学力テストにおいては,どういった領域をどういった順序で学習すると上位ランクに進むことができるか,といった情報を提供することができます。調査においても同様に,反応パターンから見られる状態の推移と回答者パターンの段階的変化を考察することができます。このセミナーでは,これらのモデルの多値データへの応用も紹介します。
加えてこのセミナーでは,Rを利用した実践的な演習も行います。理論と演習を反復することで,より具体的な理解がすすむようコースをデザインしています。本セミナーでは,上記の内容が含まれる,講師による著書『Test Data Engineering』に対応するRパッケージexametrikaを使用した実践演習も行います。このパッケージは,書籍に掲載された理論や分析手法をR上で簡便に実行できるよう設計されており,テストデータを効率的に処理・分析するための機能が豊富に含まれています。セミナーの中で、このパッケージを使用し、項目分析や項目反応理論、多値モデルなどの分析を実際に体験していただけます。Rの基本的な操作から,セミナーに沿ったパッケージを利用した解析まで段階的にサポートしますので, Rに自信がない方でも安心して参加してください。
<講義スケジュール(予定)>
3月28日(金)
16:00~18:00 チェックイン後、自由時間
18:00~19:00 夕食
19:00~20:30 講義0 「Rとexametrikaパッケージの導入」
3月29日(土)
9:00 ~10:30 講義1 「項目分析の基礎」
10:40~12:10 講義2 「Rを使った項目分析の実習」
12:10~13:00 昼食休憩
13:00~14:30 講義3 「項目反応理論」
14:50~16:20 講義4 「Rを使った項目反応理論の実習」
16:30~18:00 講義5 「潜在ランク分析」
19:00~21:00 懇親会
3月30日(日)
9:00 ~10:30 講義6 「Rを使った潜在ランク分析の実習」
10:40~12:10 講義7 「バイクラスタリング」
12:10~13:00 昼食休憩
13:00~14:30 講義8 「Rを使ったバイクラスタリングの実習」
15:00 解散